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娘が扁桃腺肥大手術を受けました。完治までの道のり!!

過去に、我が家の娘は4歳で扁桃腺肥大の手術を受けました。度重なる発熱や、毎晩のいびき(無呼吸の疑い)、固体が食べにくいなどの症状により、担当医からは手術を勧められていたました。ただ、全身麻酔をしなければいけないことや、幼い娘にリスクの高い手術をする事に躊躇していましたが、この度手術に踏み切ることにしました。同じ症状を抱えるお子さんや、大人の方に参考になればと、診断から完治までの道のりをお伝えしたいと思います。

 

扁桃腺ってどんな病気?

扁桃腺は正式には口蓋扁桃と言われ、これが大きいと扁桃肥大ということになります。扁桃肥大自体の症状は、いびきが大きい、睡眠時に無呼吸になる、成長が遅れる等があります。大きいだけなら成長すると(中学生くらいになると)自然と小さくなるので手術する必要はありません。

手術が必要な場合は

  • 繰り返し、扁桃腺がはれ、熱が出る。
  • 扁桃腺にいつも細菌が巣くっていて、発熱の度に血尿などがみられる。これが続くと腎炎などが心配されます。
  • 扁桃肥大のため呼吸が苦しく、無呼吸等が見られる時。

扁桃肥大によっておこる病気が、手術をすることによるリスクより強くなると考えられる場合には、手術を考えた方がいいと思います。担当医とよく相談してから決められる事をオススメします。

 

病気は突然にやってくる!

初め、いつもの風邪と思い掛かりつけの小児科へ。お世話になっている先生から、扁桃腺が大きくなっており、その性で感染症やいびきが起こると診断を受ける。今後、益々感染症にかかる確率が高くなる上、無呼吸症候群の症状がでるかもしれないと言われ、扁桃腺肥大の手術を勧められました。それ程珍しい手術では無いそうなので、手術するか検討する事に。手術を受けるなら神戸市民センターか神戸大学付属病院のどちらかを薦められたので、娘が産まれた神戸大学付属病院の方を紹介していただくことに。

 

早速、神戸大学付属病院へ行ってきました

紹介状を持って早速神戸大学付属病院の方へ。少し待たされた後、診察してもらうと、手術するか微妙な状態だと言われる・・・。先生も色々調べてから、再度連絡するということで一旦帰宅。折角会社を休んだのに少し損した気分で帰宅の途へ。その後、神戸大から連絡があり、娘の症状なら手術することが多いと報告を受ける。ただ、神戸大で手術する場合、4か月後まで予約がいっぱい。すぐ手術を希望するなら神戸赤十字病院を紹介しますよと・・・。正直、神戸大学に何をしに行ったのか全く変わらずの一日でした。

 

いざ神戸赤十字病院へ!大病院ってどこも凄く混んでいますね

診察1回目

神戸大学付属病院からの紹介状は、時間指定がなかったので8時30分受付の所、8時10分に病院へ。すでに数名の列が受付の前に・・・。私は10番目でした。皆さん朝が早いですね。受付を済ませ、耳鼻咽喉科に行くと、予約優先なので時間がかかるとの事。受付の方はとても優しく、娘にシールをくれたり、落書き帳を貸してくれたりと本当に優しい方でした。待つこと1時間。やっと診察へ。まずは問診と扁桃腺と耳の状況を診察。耳は異常なしでしたが、鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)も大きくになっており、扁桃腺と一緒に除去する方がいいと。診察後、手術のための検査ということで、レントゲン、心電図、採血を行い、病院を出たのは午後1時過ぎでした。親子共々検査疲れでヘトヘトになりました。

実はこの時、娘のインフルエンザ感染が発覚。そのまま祖母の家へ預け、1週間後、病院の診察で通園OKが出たので保育園へ。その際、病院から登園許可書を貰うのを忘れてしまい・・・。電話で神戸赤十字病院に問合わせると、郵送していただけることに。柔軟な対応をしてくれた神戸赤十字病院に感謝。本当に助かりました。

診察2回目

この日はまず麻酔科での診察。麻酔科の先生から、手術でどのように麻酔を使うのか、丁寧に説明を受ける。危険性についても言われましたが、正直血縁者に麻酔で問題になった人がいなかったらほぼ大丈夫だと言われました。次は耳鼻咽喉科で最終的な手術説明がありました。手術時間は約2時間。まず、口を器具で固定し、扁桃腺を切り、止血の為に傷口を焼き、次に鼻の奥にあるアデノイドを削り、こちらも止血の為に焼いて終了との事。手術方法は他にも色々有るそうですが、今回の方法は出血があまり出ないそうです。ただ、口を固定する器具は終わった後、歯や顎が痛かったりするみたいなのでそれが心配です。今回はその後、看護師の方から入院生活の説明があり帰宅。くれぐれも風邪だけはひかないようにと念を押されました。まぁ当然ですよね。

緊張の入院日

入院は午後からなので、午前中に準備をし、お昼を食べてから病院へ。受付で入院手続きを済ませた後、病棟に案内され、そこで担当の看護師さんに入院生活での色々な説明を受ける。まず病室ですが、女性限定の大部屋希望でしたが、満室のため急遽個室へ行くことに。大部屋が空き次第、移動する予定ですが、娘も幼いので少しでも周りを気にせず居られるのは正直助かります。しばらくすると、手術担当の看護師さんが今までの病気や今の状況を聞きに来られました。また、娘が好きなキャラクターを尋ねられて答えると、「明日は手術室にそのキャラクーをたくさん置いて、怖がらせないように努力しますね」と言ってくれました。幼児に対する気配り恐れ入ります。その後、病院のお風呂に入り、夕食をしっかり食べさせ、早めに就寝。ちなみに私たちの病棟にはシャワー室が2つ、浴槽付の風呂が1つあり、いつでも入浴可能でした。

ドキドキの手術日

当日は朝の7時まで水分補給がOKだったので、5分くらい前にイオンウォーターをグラス1杯飲ませ、時間になるまでテレビを見て過ごしました。手術開始は9時だったので、10分前に小児科に行き、点滴をし、そのまま手術室へ。手術室には私も同行することが出来、麻酔がかかるまでそばに付いていました。点滴をした時点で機嫌が悪かった娘は、手術室に入ると暴れて大変でしたが、手術室のいたるところに大好きなキャクターを見つけ、幾分かマシになり、キャクターのシールが付いた器具もおとなしく付けさせてくれました。病院側の配慮には本当に感謝です。その後、私は病室へ戻り、終わるまで待機する事に。当初2時間の予定が、結局3時間近くかかり、すごく心配しましたが、手術室で泣いている娘の姿を見て、ホッとしました。手術時間が長引いたのは主治医が丁寧に手術を行っていたためと判明。一安心しました。手術後3時間は水分が取れないのですが、水分が欲しい娘はすごく暴れて、抑えるのに一苦労。その後、やっと飲めるようになると、一気に飲みすぎたため戻してしまい、また看護師さんに迷惑をかけてしまう。すいません・・・。さすがに、疲れ切った娘はゼリーとお茶だけ食し寝てしまいました。ただ、痛みはあまりなかったようで、点滴と飲み薬の痛み止めが効いていたみたいですね。とりあえず長い一日が終了しました。

ちなみに手術後、先生から切除した扁桃腺を見せていただいてビックリ。大人の親指第一関節分ぐらいありました。改めて大変な手術だったのだと思い知らされました。

入院3日目

この日もまだ個室のままで過ごせることができラッキーは続きます。朝食はロールパンとバナナとサラダ。娘はロールパンとバナナを完食。徐々に食欲が戻ってきたようでなによりです。ただ朝の検診で38度の熱があり、念のため一日テレビやDVDを観ながら安静に過ごす事に。午後3時ころには点滴も取れ、夕方6時に担当医の検診の時は熱も37度台に下がり、傷口にもかさぶたが出来、順調ということでした。夜9時には就寝。

入院4日目

この日は日曜ということで、家族が朝から来てくれました。心配していた熱も37度半ばと微熱のまま。さすがに娘も病院生活に飽きたのか、部屋から出たいとごねたので、軽い運動のため病院内を散歩。夕方、担当医の検診で、ご飯を食べられ、傷口も治っているという事で明日退院OKと言われる。入浴も可能に。明日の退院の為、体調を崩さないよう、祈りながらの就寝。

入院5日目そして退院へ

朝一の検温では36度8分と平熱に一安心。朝食を食べた後、荷造りをし、テレビを見ながら迎えが来るのを待つ。迎えが来たので、いざ退院へ。看護師さんに連絡すると、お薬と次回の検診予約表と退院後の諸注意を言われ、とりあえず食べ物は「揚げ物とスナック菓子が厳禁」との事。それ以外は何を食べてもいいみたいです。あと、唾に血が混ざっていたら、傷口が開いたということなのですぐ病院に来るようにと言われました。みなさん揃っての見送りに、とても感謝です。

今回かかった入院費用は、個室を使っていたにもかかわらず、3,000円もかかりませんでした。「乳児医療費助」を使ったおかげですが、高額にならずに済みました。

 

まとめ

その後経過も良好で、退院4日後には娘も元気に保育園に復帰。当分は激しい運動は控えてつつ、毎日楽しそうに通園しています。夜中のいびきもすっかり無くなり、正直びっくりしています。食事の量はあまり変わっていませんが、元々食が細いので気長に考えています。今回、一連の過程を振り返ってみて、本当に順調だったというのが正直な感想です。確かに最初は神戸大学付属病院から神戸赤十字病院に変更になり不安でしたが、神戸赤十字病院は皆さんとても親切で、また今回の症例も豊富な実績があったお陰で無事手術も成功。結果として、今では手術して本当によかったと思っています。もし「扁桃腺肥大手術」で悩まれている方は早めに決断することをおすすめします。年齢が高くなればなるほど難しくなり、完治するまでに時間もかかりると担当医も言っていました。どんな病気も早期治療が一番という事ですね。また、必ず主治医と相談をして、リスクなどを理解した上で手術を決断して下さい。時にはセカンドオピニオンも活用することが必要だと思います。