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私が読んだ東野圭吾お気に入り10作品を紹介

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皆さん、休日はどの様にお過ごしでしょうか?友達や家族でアウトドアやショッピング、映画鑑賞などアクティブに活動する方もいれば、家でゆっくりと過ごす方も結構多いと思います。ちなみに私はインドア派なので、一日中パジャマのままテレビや映画を観たり、ラジオを聴きながら漫画や小説を読んで、リフレッシュな休日を満喫しています。

そんな休日に今回私がおすすめしたいのが小説です。私は時々、面白そうな小説を図書館から借りて読んでいますが、特に東野圭吾作品が好きで、殆どの作品を読みました。そこで休日の暇な時間に読んでほしい「私が読んだ東野圭吾お気に入り10作品」を紹介したいと思います。最新作も含めた不動のベスト10ですが、あくまでも私的におすすめする小説になっています。面白いと感じるかは個人差によって変わりますので、ご了承のほどお願い致します。

 

東野圭吾さんってどんな人?

1958年2月4日に大阪市生野区で生まれ、大阪府立大学工学部電気工学科卒業後、1981年に日本電装株式会社(現デンソー)に技術者として入社。務めながら推理小説を書き、1985年に「放課後」が第31回江戸川乱歩賞を受賞。その後、1986年に同社を退職し小説家となる。作品は主にミステリー小説が多いが、パロディやエンターテイメントなど多彩です。技術者出身だけあり、科学を扱った作品が多く、人気のガリレオシリーズはそれを代表する作品になります。また、スポーツを絡めた作品も多く、ご自身が学生時代に携わっていた剣道や野球、アーチェリー、スキー等を題材にした作品も多く見られます。

人気シリーズ

真夏の方程式 Blu-rayスタンダード・エディション

テレビドラマでも人気作品。「容疑者Xの献身」、「真夏の方程式」の映画も大ヒットしました。主人公の湯川役をしている福山雅治さんがハマり役で、小説を読んでいても、完全にイメージが福山さんになってしまっています。

麒麟の翼~劇場版・新参者~ Blu-ray通常版

テレビドラマ「新参者」「赤い指」が代表作。「麒麟の翼」の映画も大ヒットを記録。こちらも加賀恭一郎役の阿部寛さんが超ハマり役。小説と共に、映画化も今後期待したい作品です。

東野圭吾の受賞歴

 

おすすめベスト10の紹介

ネタバレになるので、詳しく内容は書きません。兎に角、私が好きでおすすめしたい作品ランキングになっています。東野圭吾作品は映画化やテレビドラマ化を多くしており、小説を読んでない方でも、映像作品ではご存知の方も多くいると思います。が、小説は映画やテレビでは伝えられない深い内容もあり、断然小説の方が、物語に浸っていけます。

1位:容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 (文春文庫)

人気ガリレオシリーズ初の映画化したこの作品。私はこの作品を映画で知り、小説を読みました。活字が苦手だった私が小説を読めるきっかけをくれた作品でもあります。兎に角、湯川と石神の親友二人が繰り広げる心理戦と最後に分かるトリックの衝撃の凄さ。ストーリーも素晴らしく、さすが直木賞作品です。この作品には多くの言葉はいりません。映画と共にこの小説は是非読んでいただきたいです。

2位:白夜行

白夜行 (集英社文庫)

東野圭吾作品では人気ナンバー1とも評されている本作。総数800ページ以上とかなり厚い作品で、物語も壮大で、内容も重く、暗さと切なさ共に東野圭吾作品ナンバー1です。読むのを覚悟して臨んでほしい作品です。内容は、主人公二人(男女)が小学校時代から事件が始まり、社会人まで続く物語。次々と起こる忌まわしい事件に二人がどうかかわっているのか?映画化やドラマ化もされて、韓国でも映画化するほどの作品です。最高傑作とも言われている本作、是非読んでいただきたい。ドラマと映画も、原作とは少し違う角度から描かれていて良かったです。

3位:悪意

悪意 (講談社文庫)

加賀恭一郎シリーズ第4作である本作。手記を中心に物語が進められていきます。容疑者「野々口修の手記」と刑事「加賀恭一郎の記録、独白、回想、捜査メモ」が交互に綴られていく、少し変わった構成で進んでいきます。”悪意”は殺人の動機になるのか?この作品を読んで、東野圭吾さんってどんな思考回路をしているの?と、思わず唸ってしまいました。それほど、予想できない驚きの結末です。加賀恭一郎シリーズでは、私の一番おすすめする作品です。是非、読んでいただきたい。

4位:秘密

秘密 (文春文庫)

映画化やドラマ化にもなった名作。既婚者で娘のいる私としては、主人公の父親に感情移入してしまい、自分が同じ立場になったらどの様な行動をとってしまうのか?考えさせられてしまう作品です。物語は、妻と娘がバスの転落事故に遭遇。妻は亡くなり、娘は母親に守られて外傷なく助かるが、魂が母親のものになってしまう。妻の魂を宿した娘と父親の”秘密”の生活が始まります。物語が進むにつれて父親の苦悩や葛藤が伝わり、涙なしでは読み進められない作品となっています。ラストには何とも言えない切ない”秘密”があきらかに・・・。本当に何回読んでも泣かせる作品です。

5位:祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

加賀恭一郎シリーズ第10作である本作は、2013年に発売された新作です。この作品は、究極の親子愛を描いた物語で、娘の幸せのためなら殺人をも惜しまない父親。常識では考えられない人生を歩む親子と、偶然にも加賀恭一郎の失踪した母親が絡んでいる事件でもあります。相変わらずの推理力で事件を解決していく加賀恭一郎の凄さと、壮絶な人生を歩んだ親子に衝撃を受ける作品となっています。こちらの作品も是非、映画化していただきたいですね。

6位:手紙

手紙 (文春文庫)

この作品は、映画を観てから原作を読みました。兎に角、内容に衝撃を受けた作品です。強盗殺人の罪で刑務所に服役している兄から毎月弟に届く”手紙”が物語の主軸となっています。身内に犯罪者が出たことで、弟の人生がめちゃくちゃに。それでも毎月届く”手紙”に苦悩し、兄と決別をするため、兄へ”手紙”を出す。言葉が出ない作品です。社会から疎外されて生活する弟の、超現実的な物語が痛々しいほど。それでも加害者側の家族も罪と向き合わなくてはいけない事や、兄弟の絆を描いたこの作品は本当に素晴らしい。最後に別の”手紙”の存在が明らかになった場面は、涙が溢れてきて感動しました。映画と共にこの小説は読んでいただきたいです。

7位:麒麟の翼

麒麟の翼 (講談社文庫)

加賀恭一郎シリーズ第9作である本作。こちらも映画化された作品。日本橋麒麟像を示す”麒麟の翼”がこの物語の重要なポイントになっています。作品のテーマが「悲劇からの希望と祈り」。物語は、ある男がナイフで刺されて死亡する。その男は、瀕死の重症のまま麒麟像まで辿り着き力尽きる。”麒麟の翼”を目指した謎が、この物語の焦点となっています。また、事件直後に不審な若者が現場から逃走中にトラックにはねられ死亡する。若者の持ち物には、麒麟像で亡くなった男の財布や鞄が。果たして、若者が犯人なのか?日本橋署に勤務する加賀恭一郎が捜査に加わり、日本橋中を歩き回り、粘り強く捜査し、事件を解明していく。隠された真相があきらかになってところで、「悲劇からの希望と祈り」の意味がわかってきます。この作品は、加賀恭一郎の人間性を垣間見ることができる点も面白さの一つです。この小説が発売された時のキャッチコピーで、「加賀シリーズ最高傑作」とうたっていましたが、最高とまではいかないまでも、充分に楽しめる作品です。

8位:天空の蜂

天空の蜂 (講談社文庫)

こちらは1995年に刊行された作品で、原子力発電所の在り方を問いかける社会派ミステリーとなっています。物語は、防衛庁に納入予定の最新大型ヘリコプターが完成間近で何者かに盗まれてしまう。盗まれた際に、ヘリに開発者の息子が乗っていた。犯人は”天空の蜂”と名乗り、ヘリを原子力発電所の高速増殖原型炉上空でホバリングさせ、「現在、日本で稼動・点検中の原発を全て使用不能にしろ。さもなくばヘリコプターを落とす」と脅迫。ヘリ開発者や原発関係者、警察、自衛隊を巻き込み、大型ヘリに乗っている子供の救出と、ヘリの墜落を阻止する難題に立ち向かう。犯人との駆け引きや臨場感あふれるストーリーは読んでいて飽きません。理系出身の東野圭吾さんらしく、専門用語も多く使われています。相当な調査をしてこの作品を書き上げたのでしょう。頭脳戦の面白さが伝わる作品になっています。はっきり言って面白いです。東野圭吾自身もこの作品には、思い入れが強いと言っています。また、この作品は映画化が決定しており、2015年に公開予定です。”トリック”等を手掛けた堤幸彦監督がメガホンを取り、江口洋介本木雅弘が主演を務めます。こちらも楽しみですね。

9位:真夏の方程式

真夏の方程式 (文春文庫)

人気ガリレオシリーズ第6作である本作。こちらも映画化された作品です。主人公の湯川と、小学校5年生との出会いから始まる本作は、子供が大の苦手な湯川が少年と交流を深めるシーンが序盤に描かれ、ガリレオシリーズの中でも少し雰囲気を変えた作品となっています。本来ガリレオシリーズはトリックや怪奇現象を科学で証明するイメージの作品ですが、本作は人間の繋がりを描き、事件の背景に守りたい想いが描かれた悲しい結末の物語です。またひと夏に起きた事件が一人の少年に大きな影響をあたえることを危惧しながら事件を解明する湯川の温かさも胸を熱くします。映画も原作に忠実に描かれ見応えある作品になっています。こちらもおすすめです。

10位:流星の絆

流星の絆 (講談社文庫)

この作品は、ドラマを観てから原作を読みました。ドラマは宮藤官九郎が脚本を手掛け、コミカルな内容だったのですが、原作はまったく違う世界観のシリアスな作品でびっくりしました。原作の方がミステリー作品として面白かったですね。物語は、幼いころ両親を何者かに惨殺された三兄妹が、仇討ちを流星に誓う。洋食屋を営んでいた両親の作るハヤシライスが事件の鍵となります。ラストに驚愕の結末が・・・。全体的にすっきりとした内容で、読みやすい作品だと思います。

 

まとめ

私は、元々活字が苦手で、学生時代はまったく小説を読んでいませんでした。それが東野圭吾作品に出会って小説の面白さを覚え、今ではリフレッシュの一環として読書を楽しんでいます。本当に東野圭吾さんには感謝しております。私は小説を、近くの図書館で借りて読み、特に面白かった作品は購入する様にしています。東野圭吾作品は、繰り返し読むことで、その物語を深く理解できるようになります。もし、まだ東野圭吾作品を見たことがない方は、是非おすすめなので、この機会に読書していただければと思います。

また、東野圭吾作品は人気が高いことから映画化やテレビドラマ化も数多く公開されています。そんな実写化された作品の中から、私が観た東野圭吾作品の実写化『映画&ドラマ』お気に入りベスト15作品を紹介した記事もありますので、そちらも是非参考にして観ていただければ、より深く東野圭吾ワールドを楽しめると思います。